旅日記82 インド編Vol.4
 「カルカッタはく...」

 9月2日

 朝7時に起きると、ニューデリー駅の2Fにある外国人専用のチケットオフィスに向かう。しかし階段のところで、インド人2人が通 せんぼし、どこへ行くのだと聞いてきた

外国人用オフィスだがというと、今閉まっているのでこちらに来いといわれ、ついていくことに。しかし駅から出て外の旅行代理店に向かおうとするので、こいつはサギだと思い、どこへ行くんだ、俺は駅のオフィシャルオフィスで手続きすると言って、駅へ戻ることにした

しかしそいつはしつこくついてきて、また2Fへ上がる階段のところで、もう1人の仲間と通 せんぼする。なぜなんだ、俺は外国人ツーリストだ、だから外国人オフィス以外では手続きしないと怒鳴ると、しぶしぶ2人組みはそこをどき通 してくれた

2Fへ上がり、入り口のところで8時まで時間をつぶす。8時過ぎにオフィスが開き、さっそく昨日の、列車が6時間遅れ、乗り継ぎができなかった経過をせつめいする

すると受け付けのおやじがこれは自分のボスでないと対応できない、だからボスの来る10時までそこで待てと言われる。しかたなくイスに座って待っていると、あの、、、と日本人の青年が声をかけてきた

彼はこの後ベナレスに向かうとのことで、僕の持っている時刻表を見て、列車ナンバーを教えてほしいという。また彼は初めてインドの鉄道に乗るというので、もろもろの手続き方法や、寝台列車では盗難防止用のチェーンが必要だということなども一緒に教えてあげた

10時になって先程の受け付けのおやじのボスらしき人がきたので、そこへ行き諸事情を説明する。しかし30分ねばっても、列車の変更はできないと言う。列車が遅れたのは事実だが、そもそも君の持っている2枚のチケットは別 々のもので、片方が遅れたからと言って、もう1方の列車に乗れないのは我々の責任ではないというのが、彼の言い分だ。普通 、飛行機などは同じ会社の乗り継ぎが遅れたら保証してくれるといっても、まったく相手にしてくれない

これ以上話ても平行線のままなので、しかたなく彼のいう可能な払い戻し額、50%を受けとることに。デリー、カルカッタ間のラージタニーエクスプレス3Aチケット、1500ルピーの50%、750ルピーと、カルカッタ、ベナレス間の翌日分2Aチケット、1008ルピーの手数料25%を引かれた756ルピーで、合わせて1506ルピーが払い戻される。しかしこちらは何も悪くないのに、1002ルピー、2500円が紙くずと消えてしまった。かなり納得できないものがあるが、これも事故とあきらめることに

そしてその分のお金で今晩のニューデリー発ベナレス行きのチケットを購入する。まだ体調がすぐれないので、2Aのチケットを、1098ルピー、2750円で購入した

3時間の戦いの後、宿に戻り、1日延泊しまた眠ることに。今晩の列車が夜8時40分発なので、昼間も無理をせず、休んで風邪をなおすことに専念しようと思ったからだ

しかしそのかいあってか、夕方目覚めた頃にはほぼ熱は下がっていた。しかし次にやってきたのはひどい下痢

インドに来てから生物は口にしていないので、おそらく風邪からきているのだろうと、軽めの食事を取り、風邪薬を飲んでまた少し休む

少し良くなってきたので、インターネットカフェに行ってみた。デリーのインターネットカフェでは日本語がタイプできる上に、高速そして1時間20ルピーと安いのがいい

そして列車の時間になったので、宿をチェックアウトし、駅へ向かった。体調はまだ完全ではなかったが、なんとか1晩の移動くらいは耐えられそうだ

明日は今回のインドの目的の1つ、聖なるガンジス川の待つベナレスだ。

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