その他の役は、上記の五役に付随して発生するものであり、配牌をとった時点ではこの五択で品行の方針を決めていくのが有効であるらしいのです。
私もこの意見には、おおむね賛成しています。従って今回から数回にわたり、これらの役の性質・狙う際のポイント等を述べていきたいと思います。内容の都合上、あまり呼び知識のない方には若干わかりづらいものになっていくかもしれませんが、今回まで続けて読んでくださった方々、また、麻雀に興味を持たれて独自に研究しはじめてた方々には、問題なくご理解いただけると思います。それでも「わからん」と言う方はメールにてご連絡ください。参考にいたします。
さて本題ですが、今回は「面前清自模」という役についてふれたいと思います。いきなり「上記五役」以外の役じゃないか、何考えてんだ、とお思いでしょうが、この役は上記五役のすべてにおいて、共通して付随しうる役であり、かつ麻雀の”基本”であるためあえてつけ加えました。(基本役のさらに基本...なんてややこしい話ですが、ほかにうまい表現が見つからないのでご容赦を)
これは、面前で手を進めて自模牌で和了ったときに発生する役です。面前とは”鳴き”行為を一度も行っていない状態のことです。鳴きとは、チー・ポンなど自模牌に依らず、他家の河にある捨牌を自分の手牌の一つとして組み込む行為のことで、鳴いた牌とともに面子を構成するあと二牌を、自分の手牌の右側に晒さなければなりません。(鳴きについては他の手役の項で詳しくふれることにします。)
自模だけで完成系を仕上げる。一見簡単なような気がしますが、実戦経験者出あれば、その容易ならざる局面に、しばしば遭遇していることでしょう
配牌時に与えられた材料と、自模牌、そして自分の判断がマッチし。なおかつ他家の手が仕上がる前に自模和了りを果たすのは、なかなか難しいものです。
(しかし、一旦ツキがめぐってくると、おもしろいように手が入り、他家の動向に関わらず自模和了りが連発できるものです。
四人の中でトップをとることが目標の麻雀において、他家3人からポイントを稼ぐ自模和了りは、序盤でも終盤でも強力な武器となります。また「つもりやすい手組み」を指向することは、牌効率を高めることにつながり、あらゆる場面で有効な選択をとることができるようになるための一助となることでしょう。 (F)